システムディスクの変更作業
今使用しているシステムのバックアップおよび構成の変更をやろうやろうと思いながら,この半年ばかり過ぎてしまった。
作業中に実行するコマンドを間違えると一瞬にしてシステムが消失してしまいかねないので,体調が万全のときにと思いながら,そのような理想的な体調になる機会が遂に得られなかったからである。
しかし,そうこうしているうちにバックアップを取らないうちに突然クラッシュしてしまうという可能性もあるので,いつかは思い切って行わなければならないわけなのだが,今日がその日になった。
いつにもまして頭が働かず,また眠気と倦怠感さえ抱えて,できれば早く横になりたいと思いながら,作業の手順を考えているうちに思わず作業を行ってしまった。こういうとき,本当にうっかりミスでやってはいけないことをやりがちである。
クローンコピー
いつも通りKnoppixをコンソールモードで立ち上げ,いつも使っているシステムの入ったディスクとコピー先のディスクを接続して完全コピーしてやるだけなのだが,コマンドを打つときにディスクの番号や順番などを何度も何度も確認し,いよいよ間違いがないと確認してから実行させる。全行程のうち,最も神経が張り詰めるのは,この確認作業の時間だ。
# ddrescue -v --force /dev/sdb /dev/sdc
SSDなので読み書きが速く,コピーは20分ぐらいで終了する。その直後に,コピー先のディスクからシステムを立ち上げ,最新の状態になっていることが確認できれば完了ということになる。無事に終った。
パーティション変更
今回は更に,この作業に加え,パーティション構成を変更することにした。というのは,以前はWindows10とのデュアルブート構成にしてあったのだが,今使用しているデスクトップに変えたときにWindows11の抱き合わせであったため,Windows10は不必要となり,その領域が無駄になっていたからである。
勿論,今の構成にするときにWindows10自体は削除しておいたのだが,そのため未使用領域として残ったままになっていた。今回は,その未使用領域の全てを,今使用しているシステムの各パーティションに適宜分配してやったわけだ。
これは謂わば「脳外科手術」を行うようなもので,ほんの一瞬の間に神経や血管を傷付けたり,酸素や血液の供給が上手くいかなかったりすれば,即座に脳の機能異常が生ずる可能性があるように,仮に一気に行って途中でエラーが出てストップしたりすると,システム領域に不整合が生じて元に戻らなくなる危険性がある。
この作業はKnoppixをグラフィックモードで立ち上げGPartedを使用して行うが,上記のリスクがあるため,作業は順を追って各パーティション毎に個別に行っていく。
こうして全体が予定通りの容量に分配された後,今度はSuper Grub2 Diskを使用して一旦システムを起動させてから,そのシステム上でGRUBを再インストールするということになる。
$ sudo grub-install /dev/sda $ sudo upgrade-grub2
この一連の作業は,終始エラーなく完了し,見事に新たな構成で使用できる状態になった。
とはいえ,最終的な確認作業が終了したのは夕方近くであった。とにかく,これでPC環境に関わる作業のうち,今年最大の難関をクリアすることができた。
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