MUSICA

所謂「古楽」に関する情報共有を主とし,時として「音楽思想」に関する内容を投稿することになるだろう。

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逝去

たまたま検索エンジンで調べものをしていて初めて知ったが,音楽学の恩師である丸山桂介先生が今年2月にお亡くなりになっていたらしい。東京音楽大学付属図書館の特設ページに記されていた。 その前に一度お目にかかりたかったが,なんとなく,もうお会いできないかも知れないとは思っていたところだ
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小コンサート

招待 昨年,オーストリア在住のチェリスト平野玲音さんの集いの会報に文章を寄せることとなったのだが,そのお礼にということで,今年はその会に無料招待して頂けることとなった。 来週,帰国演奏会があり,その前にこうした集いの場を設けて,知己との親交を深めているわけだ。 残念なことに,この
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Solo pour la flûte traversière, BWV 1013

Allemande このところクヴァンツの〈メヌエット ホ短調〉を使って基礎訓練をしてきたが,少し技術的に向上してきたところで,更に,基礎的な発音訓練をする必要性を感じ始めた。 そこで,再びバッハの〈無伴奏フルートの為のパルティータ〉BWV 1013 のアルマンドに取り組むことに
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Minuetto e-Moll

このところ,Sarabande で発音の訓練をしてきたが,やはりあと少しタンギングの悪い癖を矯正した方がよいだろう。発音に集中するために,これまた有名な〈メヌエット ホ短調〉 を浚うことにした。先日の Sarabande 同様,“Fantasies and Preludes, G
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Sarabande und Doubles für Flöte G-Dur

先週から,クヴァンツの有名な〈サラバンド ト長調〉を浚い始めた。 IMSLP では,これが収められている曲集は “Fantasies and Preludes, Giedde I.45” と付けられているのだが,どうも確定的な呼称はないらしく,“8 Capricier” と呼ばれ
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デュオ・コンサート

久しぶりに一日雨が降り続いた。気温も低く,冬に戻ったような感じだった。 今月に入ってすぐ,ウィーン在住のチェリスト平野玲音さんからメールが届き,短期間帰朝して小さなコンサートを開くと知らせて下さったのだが,こちらも,体調や来年度準備等がどうなるのか覚束なかったので直ぐにお返事差し
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Capricio VIII, QV. 3:1.21

クヴァンツのカプリッチオを一通り浚さらっているのだが,この B-Dur が最後の曲だ。B, C, Es, F の音色がこの調の性格エートスを決めてしまうので,このけたたましいスピードの中でも,それらの性格が浮き出るように訓練しなければならない。 横笛は,只でさえ体調が優れないとき
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Clair du lune

ラシーヌ讃歌 フォーレ (Gabriel Urbain Fauré, 1845-1924) に〈ラシーヌ讃歌 Cantique de Jean Racine〉 Op.11 という合唱曲がある。19歳のときの作品だ。 John Rutter, The Cambridge Singe
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Non-Aliud

無伴奏 注文していたバッハ《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》 (BWV1001-1006) の CD が届いた。川原千真さんが演奏したものだ。 この演奏で使用しているヴァイオリンは,ジェノヴァの農家の納屋で10年ほど前に発見されたもので,18世紀後半の北イタリアで
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Les Voix Humaines

声の如くに 西洋音楽の伝統は,「器楽」を排除するところから始まった。そして,ボエティウス (Anicius Manlius Severinus Boethius, c.480-524AD)による「音楽の3区分」 --- 宇宙の音楽,人間の音楽,機関の音楽 --- は,この考えに対