MUSICA

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Les Voix Humaines

声の如くに西洋音楽の伝統は,「器楽」を排除するところから始まった。そして,ボエティウス (Anicius Manlius Severinus Boethius, c.480-524AD)による「音楽の3区分」 --- 宇宙の音楽,人間の音楽,機関の音楽 --- は,この考えに対す
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Für Elise

バッハ父子不思議なことなのであるが,バロック時代を代表する「無伴奏フルート」のための作品は,テレマンの《12のファンタジー》を除けば,バッハ父子の2曲(BWV 1013, H.562/Wq.132)のみである。しかも,バッハ父子は,それぞれ唯1曲のみを残しながら,それらは殆ど「フ
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オルフェウス

ルーリーちょっとしたことが理由で,以前に購入したアントニー・ルーリー著/有村祐輔訳『内なるオルフェウスの歌』(音楽之友社,1995年)を読み返している。このルーリーというのは,古楽におけるレオンハルトやブリュッヘンの次世代と言ってもいいと思うが,エマ・カークビーらと共に,リュート
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ギリシアのハルモニア論

音階論(ハルモニカ)今日は一つだけいいことがあった。それは アリストクセノスとプトレマイオスの「ハルモニア論」の訳本が届いていたこと。山本建郎氏の訳だ。古代ギリシア音楽論について語ろうとすれば,この2つの「音階論ハルモニカ」に言及せざるをえなくなる。しかし,これまでこれら2冊の完