アーカイブフォルダNEW!

MACHINA

メーラーのデータ移行作業を行う中で,今更ながら各アカウントの状態を一通り見回してみると,一つのアカウントに「アーカイブ」というフォルダがあり,中を覗いてみても特にメールが保存されているわけでもないので削除することにした。

ところが,「削除」という項目はメニューに出てきて,たしかにゴミ箱の中に入りはするのだが,再起動してみると再び元に戻ってしまう。挙動不審のゾンビ化フォルダになってしまっているのだ。

取り敢えずネット検索をすると,結構な数のユーザーがこの挙動に悩まされているようで,それぞれその解消方法を報告していた。ただ,私の直面した症状は,それらの方法では全く解消せず,試しにAIに尋ねてみても,余り代わり映えのしない方法が提示されるだけだった。

そこで,メールデータがどう保存されているのかを直接確認してみることにした。

通常,メールデータはホームディレクトリ直下の隠しディレクトリ(ドット付きディレクトリ)の下層ディレクトリに格納されるのだが,私の場合,バックアップを容易にするために,設定用ディレクトリにメール格納ディレクトリを作成し,これをシンボリックリンクにしている。

だから,このメール格納ディレクトリ内にあるデータの違いを見ればよい。そして,他のアカウントの状態と比較することにより,“Archives” および “Archives.msf” のファイルが余計だということがわかった。つまり,これらのファイルが余計なデータに対応するものであり,必要のないものであると予想できた。

そこで,これらのファイルを退避させた上で,再起動させてみると,取り敢えず,「アーカイブ」フォルダは消え,「ゴミ箱」の中に入っている。しかし,おかしなことに,今度はこの「ゴミ箱」をどうやっても空にすることができなくなった。

再び格納ディレクトリ内のデータを見てみると,“Trash.sbd” “Trash” “Trash.msf” が残ったままになっている。これらは,ゴミ箱が空である他のアカウントのメールデータの中には無いものであり,必要のないファイルおよびフォルダだということがわかったので,取り敢えず削除してみた。

再起動してみると,見事にゴミ箱が空になっている。

実際,適当にディレクトリを作成してから,これを削除してゴミ箱に入っている状態を作ってやると,メールデータの中に上記の三つのファイルおよびフォルダが自動的に作成され,ゴミ箱を空にしてやると同時に,自動的に消滅する。

つまり,何らかの理由で,メーラー自身がこれらのファイル・フォルダを削除できなくなっていたということなのだろう。

とにかく,これでこの「アーカイブフォルダ」問題は解消することができた。

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