MUSICA

所謂「古楽」に関する情報共有を主とし,時として「音楽思想」に関する内容を投稿することになるだろう。

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褪せた七色のスケッチ

忘れもしない2009年4月のことだった。哲学の授業を終えて研究室で休んでいたとき,一人の新入生が飛び込んできた。その頃私は,古代から近代までの音楽思想の流れを追い,デカルトとメルセンヌとの間で交わされた音楽理論に関する宇宙論的な問題が如何なるものであったのかを説明するという実験的
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春のコンサート

オーストリア在住のチェリスト平野玲音さんのコンサートがあった。昨年は集いの会に(招待で)参加させて頂いたのだが,今年はそちらの時間的都合がとれず,コンサートのほうはなんとかなった。今回のプログラムはロベルト・シューマンを中心とするものだった。私はロマン派以降を聴くことは滅多にない
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Für Elise

バッハ父子不思議なことなのであるが,バロック時代を代表する「無伴奏フルート」のための作品は,テレマンの《12のファンタジー》を除けば,バッハ父子の2曲(BWV 1013, H.562/Wq.132)のみである。しかも,バッハ父子は,それぞれ唯1曲のみを残しながら,それらは殆ど「フ
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命日

今日は,音楽学の恩師丸山桂介先生の命日だった。フラワー・アレンジメントを買ってきた。丸山先生に関する記憶を整理してアップしてみたいと思っていたのだが,体力的にもギリギリな中であれこれやらなければならないことに追われているうちに,今日を迎えてしまった。そのうち遠くない未来に,きっと
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献花

昨日9月21日は,フルート奏者であった恩師田中潤一氏の命日。近くのモールでフラワーアレンジメントを買ってきて飾った。たまたま良いものがあった。
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逝去

たまたま検索エンジンで調べものをしていて初めて知ったが,音楽学の恩師である丸山桂介先生が今年2月にお亡くなりになっていたらしい。東京音楽大学付属図書館の特設ページに記されていた。その前に一度お目にかかりたかったが,なんとなく,もうお会いできないかも知れないとは思っていたところだっ
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小コンサート

招待昨年,オーストリア在住のチェリスト平野玲音さんの集いの会報に文章を寄せることとなったのだが,そのお礼にということで,今年はその会に無料招待して頂けることとなった。来週,帰国演奏会があり,その前にこうした集いの場を設けて,知己との親交を深めているわけだ。残念なことに,このコンサ
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Solo pour la flûte traversière, BWV 1013

Allemandeこのところクヴァンツの〈メヌエット ホ短調〉を使って基礎訓練をしてきたが,少し技術的に向上してきたところで,更に,基礎的な発音訓練をする必要性を感じ始めた。そこで,再びバッハの〈無伴奏フルートの為のパルティータ〉BWV 1013 のアルマンドに取り組むことにした
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Minuetto e-Moll

このところ,Sarabande で発音の訓練をしてきたが,やはりあと少しタンギングの悪い癖を矯正した方がよいだろう。発音に集中するために,これまた有名な〈メヌエット ホ短調〉 を浚うことにした。先日の Sarabande 同様,“Fantasies and Preludes, G
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Sarabande und Doubles für Flöte G-Dur

先週から,クヴァンツの有名な〈サラバンド ト長調〉を浚い始めた。IMSLP では,これが収められている曲集は “Fantasies and Preludes, Giedde I.45” と付けられているのだが,どうも確定的な呼称はないらしく,“8 Capricier” と呼ばれて