MUSICA

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Clair du lune

ラシーヌ讃歌フォーレ (Gabriel Urbain Fauré, 1845-1924) に〈ラシーヌ讃歌 Cantique de Jean Racine〉 Op.11 という合唱曲がある。19歳のときの作品だ。John Rutter, The Cambridge Singers
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Non-Aliud

無伴奏注文していたバッハ《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》 (BWV1001-1006) の CD が届いた。川原千真さんが演奏したものだ。この演奏で使用しているヴァイオリンは,ジェノヴァの農家の納屋で10年ほど前に発見されたもので,18世紀後半の北イタリアで製作
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Les Voix Humaines

声の如くに西洋音楽の伝統は,「器楽」を排除するところから始まった。そして,ボエティウス (Anicius Manlius Severinus Boethius, c.480-524AD)による「音楽の3区分」 --- 宇宙の音楽,人間の音楽,機関の音楽 --- は,この考えに対す
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オルフェウス

ルーリーちょっとしたことが理由で,以前に購入したアントニー・ルーリー著/有村祐輔訳『内なるオルフェウスの歌』(音楽之友社,1995年)を読み返している。このルーリーというのは,古楽におけるレオンハルトやブリュッヘンの次世代と言ってもいいと思うが,エマ・カークビーらと共に,リュート
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ギリシアのハルモニア論

音階論(ハルモニカ)今日は一つだけいいことがあった。それは アリストクセノスとプトレマイオスの「ハルモニア論」の訳本が届いていたこと。山本建郎氏の訳だ。古代ギリシア音楽論について語ろうとすれば,この2つの「音階論ハルモニカ」に言及せざるをえなくなる。しかし,これまでこれら2冊の完