憂さ
同期会を開いた。同期会というのは,本学の一般教育部に私と同じ年度に就任したTT氏とIM氏の3人の集まりを我々が勝手に名づけているものだ。今日はそこにKM先生も加わることになり,日ごろの憂さ晴らしとなった。
まあ,どの学部のどの学科にいたとしても,共通科目を担当している以上,学部学科で学部学科のことだけを考えていればいいような教員にはわからない苦労がある。
第一,我々全員,戸塚校舎に研究室をもっているから,現在の白金中心のあり方が続く限り,心身に負担が生ずるのは共通の悩みらしい。
聞くところによると,白金校舎を本務校地とするある学部には,白金でしか講義をもたず,横浜校地に来たこともない教員がいるという。我々は横浜校地に研究室をもちながら,実際に校務で出校することが多いのは白金校地であるのにである。
本学ではその様な状態を「平等」というらしい。
某学部の実状
ところが,当の学部というのはその学生が大学の偏差値を下げているとしか思えないほど質が低い。
私は自ら開講している全ての授業において,その終わりにリアクションペーパーを書いてもらっている。そして,全く講義内容を理解できず,ピント外れの事を書き,しかも講義において「こういうのは違う」ということを明確に証明したはずのことを「自分はこう思っている」と平然と書いてよこすのは,当の学部学生である。
まわりの受講者とのギャップが余りにも激しいために,「こいつの頭はどうなっているんだ」と思い学籍番号をみると,決まってその学部の学生である。しかもそれが毎年毎時間の講義に必ず一人はいるのだ。
同学部の学生には寧ろ他学部の学生よりも優秀な者もあるが,今度はその学生らは,「学部の授業での教員の態度が余りにも悪いので,この教養科目をとってよかった」と言ってくる。それは単位ほしさに媚びているわけでもなく,実際レポートを書かせても,きちんとしたものを書いてよこす。
だから彼らの証言は真実であろう。
異常な体質
余りに異常な学生の言動というのは,学部の異常な体質のなせる業であろう。もしも教員の「平等」を言いたければ,その様な異常な学生については,学部で責任をとるべきであろう。
こんなことをぼやいていると中傷だと言われるかもしれないので,当該の感想文及びレポートを末永く保存しておくのがよいだろう。この様な学生を輩出しているということに対して,恥とも思わないのであろうか。
その恥意識がなければ仕方がないが,研究も教育もやっていないと言われても致し方がないのではなかろうか。
責任所在
少なくとも共通科目の教員が学部の怠慢でストレスを抱えているということは事実である。
一般に,大学教育の崩壊も秒読み段階に入ったと言われているのであるから,コトが起こったときには,当該学部には責任をとってもらうべきであろう。
旧ウェブ日記2004年12月9日付