湯治

PRIVATÆ

温泉療養

この一ヶ月ぐらい全身の筋肉が硬くなっていて,特に右肩に違和感があり,時折,指先の痺れもあったのだが,膝関節・股関節にも症状が現れてきていたので,学期中ではあるものの,温泉療養で一泊することにした。

以前に肩関節周囲炎を悪化させ,全身の筋肉バランスを崩して歩行障害まで出始めていた頃,この温泉のことを知って2〜3度行ってみたところ,かなり症状が軽快したのだが,それ以来,整形外科的な不調が出始めると行くようにしている。

湯の成分が直接的に体内に働きかけるものではないのだが,体表に皮膜を作り体内を効率よく温める効果があるため,結果としては筋肉および神経などを回復させることになるのだろう。いわば,温熱療法の一つだと思えばよい。実際,2回ぐらい入ると,直ぐに関節などの違和感は殆ど消えてなくなってしまう。

一応,公式Webサイトには,次のようにある。

筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)・運動神経麻痺における筋肉のこわばり・冷え性・末梢循環障害・胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)・軽症高血圧・耐糖能異常(糖尿病)・軽い高コレステロール血症・軽い喘息または肺気腫・痔の痛み・自律神経不安定症・ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)・病後回復期・疲労回復・健康増進・泉質別適応症・きりきず・末梢神経障害・冷え性・皮膚乾燥症

「湯治」と言う場合,本来は,農民や漁師がのんびり自炊をしながら疲れを癒やすものだったらしいのだが,勿論,旅館なので,朝夕付きだ。むしろ,温泉療養が目的なのだから,温泉に入る以外は全く何もせずに,ただ寝るだけだ。

普段は家の中でいろいろ雑事に追われて,休みたいときも気が休まらないという状態が続き,気が付くと全身不調で一日臥せっていたりということになりがちであるわけだが,こうして観光地に来て観光も何もせず,ただ「療養する」ということに務めるわけだ。

やはり温泉が体質に合うためか,これまでの不調が殆ど和らいだ。実際,整体の施術を受けた後のように,全身に心地よい怠さが続き,帰宅してからも眠気に強く襲われ,夜までずっと休んだ。

景色

単なる療養なので,宿からは一歩も外に出ない。だから,景色といっても行き帰りに撮ったものしかない。

最寄り駅は大平台おおひらだい。ホームから急な階段が続いていて,その上に駅(の入口)がある。

すぐ隣には神社がある。

宿は,その名の通り丘陵部にあるため,後ろには山々が連なる。

ラウンジの窓から見える景色。

入浴場

肝心の入浴場だが,客室からずっと続く一階廊下の突き当りに階段があり,そこを降りていく。地下にあるのだが,建物が丘陵面に位置しているため,見晴らしはよい。

源泉かけ流しという貴重な温泉だ。

食事

ここの食事はかなり贅沢なもので,日本料亭にでも来た気分になれる。

夕食

一件平凡に見えるものでも,実際に食べてみると,幾重にも下拵えをした繊細な作りになっているのには驚かされる。改めて,普段どれほど「食」というものを余り意識せずに生きているのかと思わされる。

朝食

朝食もかなり品目が多い。

ちなみに,大根が二切れあるように見えるものは,蒲鉾だ。

更に,後から金目鯛も運ばれてきた。

朝からこんなに食べられるだろうかと思ったものだが,実際には丁度よいぐらいだった。消化に負担がかからないように組み合わせてあるようだ。

いきなり「変なものども」シリーズ

まあ,「療養」なので,「変なものども」シリーズの一環ということで……

コロナ禍に入ってから,しばらく遠ざかり,終息してから初めてきたのだが,スタッフが総入れ替えになっていた。やはり雰囲気が変わるもので,そのスタッフにいろいろものづくりをする人たちがいるようで,その作品があちらこちらに飾られ,何やらわからん楽しいことになっていた。

折り紙

絵画

陶芸

絵画を描いていた方が,陶芸作品も作っておられた。

このような作品を作ることも素晴らしいし,その作品に理解を示して飾ることを許している支配人も素晴らしいと思わされた。まさに箱根に相応しいもてなしだろう。

やはり最後は

「変なものども」シリーズに相応しいもので締めくくらなければ終われないであろう。

そういえば……

そういえば,客室には出るらしい……

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