微熱
火曜の講義が終わった後から,また調子を崩して家に帰ってから休み,そのまま昨日水曜日は夕方まで倒れていた。どうもまた風邪をひいたのかもしれない。
困るのは,今日,大学でのインフルエンザ予防接種に申し込んでいて,しかも,昨日今日の2日間以外には受け付けないということだった。それで昨日は細心の注意を払って生活していた。
こういうときの勘というのは当たるもので,今日配布する予定であったプリントは,火曜日に全て印刷しておいたため,昨日は休養のために十分に時間をとることができた。しかし,それでも,夜に体温を計ると36度7分くらいあり,はやり微熱気味ではないかと思っていた。
念の為,今朝計ってみるとやはり36度7分,微熱が出ている可能性がかなり高い。
安全配慮義務
通常,インフルエンザ予防接種は体温が37度5分を越えると,副反応の出方が危険な状態になるため,受けることができなくなる。
私のように,かねてから何らかの拍子に常在菌にすら感染し易くなるような慢性化した健康状態をもっている人間は,きわめて不条理な状況に立たされる。というのは,当然,通常の健常者よりはインフルエンザには感染し易く,また,一旦感染した場合には不測の事態も覚悟せねばならず,ワクチン注射を受けておくことにこしたことはないのではあるが,その一方で,通常の感冒にもかかり易いために,こんなにも極限された予防接種のスケジュールの中で,それに相応しい健康状態が準備できるというのは奇跡に近いからである。
この大学が勤務員の健康状況をきめ細やかに把握しようという配慮などもっているはずもないわけで(例示には枚挙に暇はないが,それについて,今は黙して語らない),その結果,私のような立場に置かれた人間は,接種のためにほとんど命懸けにならざるをえない。
考えてもみるがよい。これまで毎週のことであるが,講義日の翌日は殆ど寝て暮らさねばならない。火曜の翌日である水曜日にわざわざ大学まで行くのは無理だ。もしも無理を通せば,確実に木曜日の講義に響く。そこへきて接種日は水曜日か木曜日しかないという。
ということは,私にとっては木曜日しか,その機会は与えられていない。木曜日は1・2・4時限が講義だ。しかも,通常,2時限目と4時限目の間は,食事をとってすぐ研究室で横になって,できる限り体力を回復させる時間として使っている。特に,今年の秋学期はそうしなければ体がもたなかった。
ところが,今度は,接種の受付時間は午後2~4時の間だという。とすると,2時まで休み,それから4時限目開始の3時までの間に接種せねばならない。強いアナフィラキシーショックが現れるとすれば接種直後30分であるので,講義開始前に,それを観察できる十分な時間をとらねばならない。「アナフィラキシー」は稀に起こる症状ではあっても,私の健康状態の場合,どうなるかわからない。
副反応?
接種前に体温を計るのであるが,驚いたことに37度2分あった。私の通常の体温から比べると高い。私にとっては明らかに微熱で,実は,軽い風邪の症状を自覚していた。しかし,接種前の問診では,接種して大丈夫だろうということだった。
で,それを半信半疑で受けたのであるが,「アナフィラキシー」は起こらなかったものの,4時限目の講義をしている最中,ずっと胸に圧迫感があり,息切れがしていた。そして,帰宅してからも,軽い頭痛が続いている。
これが「風邪」による症状なのか,「副反応」によるのか,それともそれらが相互作用を起こしているのか,全くわからない。
とにかく明日一日は安静にしておいたほうがよいと思い,いつもよりも早く寝たところ,その軽い頭痛が続きじっと眠っていられずに床から起き上がり,かといって何もしないでもいられないので,今,これを書いている。
旧ウェブ日記2008年12月4日付