セブンイレブンの提供する電子決済関係の手続きは,とにかくユーザーのことを全く考えていない利己的なシステムになっており,これまで何度も不愉快な目に遭ってきた。
セブンイレブンのこうした体質を最もよく象徴する事件は,なんといっても,2019年に起きたセブン・ペイのシステム不正アクセス事件だ。しかも,この事件が起きた直後も,セブンイレブン側は被害者らに対して他人事のように対応していた。
その体質は,未だに変わっていないと考えたほうがよいであろう。
昨日,書留が届いた。nanaco一体型セブンカード・プラスの更新に関するもので,新たなカードが入っていた。当然,変更の手続き(操作)が必要になる。
これについては,この6月にも家人のカードの変更手続きを行ったので,経験がないわけではない。ただし,そのときにも手続き方法が余りにも冗長であり,途中でどうしてもわからなくなり,コールセンターに問い合わせることとなった。しかも,その電話代はこちらが負担させられている。
ところが,今回再び全く同じ手続きを踏むにあたって,やはり,余りに煩雑で,以前に行った手続き過程を振り返ってみても,全くわからなくなってしまった。
問題は,“nanaco会員メニュー”にカード登録した後,わざわざセブンイレブン店頭のレジに行って「残高確認」を行い,その翌日にやっと,例えばオートチャージの機能などが登録できるようになるという煩雑さにある。
Web上のユーザーページを利用するにあたって,何故わざわざ店頭にまで赴いて操作を行い,しかも翌日以降でなければ使用できないのであろうか。いくらなんでもこんなシステムを考えた人間は,頭がおかしいだろう。ITが何で必要なのか,理解できる知能をもっているのであろうか?
勿論,カードの残高に関しては,カード内の記録を移し換える必要があるのであるから,店頭ATMに行って2つのカード間の操作を行わなければならないというのは首肯できる。
問題は,クレジットチャージの設定である。“nanaco会員メニュー”の「クレジットチャージ」に新たなカードを登録しようとすると,“P19097”のエラーが出る。
そして,このエラーコードを調べてみると,「1枚のクレジットカードを、複数のnanacoカードおよび複数のnanacoモバイルに登録することはできません。」という記述だけがあり,それではそこから先どのような手続きが必要なのかについては一切記載がない。
そもそも,今回のこのカード変更は,セブンイレブン側が強要しているものであるのだから,それに対する責任は,全面的にセブンイレブン側にあるのであって,こちらが苦労して調べて行う手続きではなく,ハナからセブンイレブン側が丁寧に説明すべきものである。それを有料でコールセンターに電話しろというのは,根本的に企業態度が異常であることを示している。
以前に行った一連の手続きを朧ながらに辿ってみると,カードを“nanaco会員メニュー”に登録した翌日になって初めて,そのメニューの中にあるオートチャージ項目が有効になるということだったと思う。
だが,nanacoカードについては,既に“nanacoモバイル”を使っているし,これにしても,また使い勝手が非常に悪いので,実質的にnanacoカードを全面的に使用していない状態である。従って,カードのオートチャージ機能をわざわざ使用する場面は,この先も想定できない。
今回改めて更新手続きを行ってみることによって,いよいよこんな不親切で利己的なサービスを金輪際利用する必要はないと,確信した次第である。
実は,このnanacoカードを自宅近くのセブンイレブン店舗で初めて利用したのは,我が家が最初であった。そのため,店舗側でも手続き方法が一々わからなかったようで,何か問題がある度に本社に連絡して遣り取りするという感じで,次第に店側の対応も改善していった。
それから数年経った今,あそこまで苦労して利用しようとした全ての努力は何だったのかと思う次第である。