昨日研究室から,全く使っていなかった旧式のノートPCをもってきた。そして,処分するためにHDDのデータを完全消去しようと,Knoppixをコンソールモード (CUI) で立ち上げようとした。
boot: knoppix 2 noswap lang=ja
いつもはこれで問題なくプロンプトが現れるのだが,妙なグラフィック検査で引っかかり,そのまま進まない。調べてみると,Knoppixにはコンソールモードで立ち上げる場合,幾つかのモードがあるようだ。
ランレベルには,0から6までの7つのモードがある。ランレベルごとに動作するソフトウエアは異なる。
- boot: knoppix 0
ランレベル0になって起動(つまりすぐ停止)。 - boot: knoppix 1
文字だけのCUI(Character User Interface)画面で起動。Xは起動せず,かつ「シングルユーザモード」で起動。 - boot: knoppix 2
「1」と同様にCUI画面での起動。ただし,マルチユーザモード。 - boot: knoppix 3
boot: knoppix 4
ランレベル3,4ともにCUIモードで起動。 - boot: knoppix 5
通常のグラフィカルモード。チートコードをなにも入力しない場合もこのモードで起動。 - boot: knoppix 6
再起動モード。ここで6を指定するのはあまり意味がない。
完全にグラフィックを切るためには “1” にしなければならない。
boot: knoppix 1 noswap lang=ja
これで問題なくコンソールモードで立ち上がり,通常通りに完全消去することができた。
# hdparm -i /dev/sda # shred -v -n 3 -z /dev/sda