瀉心湯

PRIVATÆ

昨日の産業医面談で漢方薬を勧められたので,久しぶりに以前にお世話になっていた漢方薬局に連絡し,今現在の症状を伝えて調合して貰うことにした。

産業医面談では,これまでのエピソードもあり,大学へ出校するとIBSによるdiarrheaの症状が顕著に現れるということを伝えたところ,四逆散柴胡桂枝湯桂枝加芍薬湯などを提案された。

これに対し,担当薬剤師の見立てでは,「瀉心湯シャシントウ」が良いとのことだった。漢方薬局では,最初に100項目ぐらいにわたる問診票を記入し,その後,薬剤の処方歴を記録し続けるため,処方の相談をする度に,薬剤師がその処方歴を確認した上で,今現在の「症」に合わせて方剤を配合する。

ちなみに,市販の漢方薬では「瀉心湯」は扱っておらず,最も知られているのは「半夏瀉心湯ハンゲシャシントウ」であろう。「瀉心湯」そのものは「心下痞硬しんかひこう」に用いる。即ち,腹直筋が強ばる際に処方するものである。

私の場合には,業務上ストレスに起因する心身症(そのうちの顕著なものが上記IBSである)が慢性化していたため,漢方薬局ではその既往歴や体質を見て,更にここに他の方剤を加えて調合ブレンドするわけである。どのような調合になるのかは,届いてみてからでないとわからない。


どうも,通常の「半夏瀉心湯」のエキス剤でいいという判断だったらしい。「エキス剤」というのは,本来は煎じ薬であるものを粉末にしたものであるため,湯に溶かして処方する。(水や湯で喉に流し込むのではない。)

今の時期は業務で出掛けなければならないので,これで試してみて効果があるようであれば,休暇中は煎じ薬のほうに変えてもらうのがよいだろう。効能としては煎じ薬のほうがよいのだから。

それにしても,届いたエキス剤はツムラやクラシエのものとは質が異なるように思う。やはり煎じ薬に近い濃度であるように思う。まだ一包処方しただけであるのだが,それでも効果が感じられる。

勿論,今回処方されたものを全て使いきってみなければ確たる事は言えないのではあるが。(2023/07/05 追記)

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