上部消化管内視鏡検査

PRIVATÆ

出血性胃炎

1月に入って講義が終わったので,東海道大学医学部付属病院で精密検査を受けることにした。

先ず,泌尿器科に行って,腹部の超音波検査と造影剤(ヨード)によるCT検査を受けたところ,腎臓結石及び尿路結石の小さなものはあるものの,自然に流れ出る程度のものであり,特に投薬治療の必要もないとのことだった。

癌検査及び腫瘍検査ではマイナス(何もない)という結果であるし,尿の細菌検査からは慢性化しつつあった膀胱炎も完治しているという結果が出た。泌尿器関係は漢方薬によって根治してしまったということだ。

しかし,相変わらず続いている左下腹部の鈍痛の原因はわからない。次に内科を受診することになった。そして,念のため,胃部内視鏡検査をした。結果,予想はついていたが,慢性出血性胃炎であることがわかった。

過敏性腸症候群

また,問診の結果から,過敏性腸症候群も併発しているのではないかということだった。

考えてみると,3年前に腎盂腎炎で入院した際,その疾患がわかったのは耐え難い腹痛によって検査を受けたからであるが,いわば腸が閉塞気味であったことによるものの,腎盂腎炎と腸閉塞は直接的な因果関係はない。

しかし,今回の精密検査でわかってきたことは,腎機能が低下していると同時に腸機能も低下しているということであり,更に,この腸の不調は,ほぼ過敏性腸症候群によるものであろうということである。

つまり,3年程前に入院した際の症状も,ストレスによって腎機能と胃腸機能が低下し,今回特定されつつある症例を引き起こしたものであった可能性が高いということである。

しかし,残念なことに,これらが完治する見込みはない。正確に言えば,西洋医は対症療法を施せば責任を果たしたという口実をつくれるというだけのことである。現に,今のところ,「もしも痛みがあれば鎮痛剤を出しますが」ということしか言われていない。というのも,これらの症例の原因はストレスなのだから,ストレスから解放されれば自然に治癒するというのが言い訳だからだ。従って,このような治療を受けているうちは,完治の見込みはないだろう。

また,腸については,上記の過敏性腸症候群であるということを断言することはできない。これを同定するためには,他の可能性を排除せねばならない。念のため内視鏡検査をすることにした次第である。とはいっても,予約が先までとれず,2月末になってしまった。念のためというのは,今の自覚症状からいって,例えば,難病のクローン病である可能性も残っているからである。

腐っている……

しかし,最近の医者というのは,どこに行っても腐っているとしか言いようがない。病気の患者に向かって「大丈夫ですよ」と言うのは気が触れているだろう。

彼らが「大丈夫」というのは「死にはしない」という意味で,つまりは,片手片足が無くなったり,目が潰れたり,歩けなくなったり,通常の社会生活ができなくなったとしても,死なない限り「大丈夫」なのだ。

「死なない症状だから,大丈夫」って,お前らが精神病だろ。具合が悪くて身体が重くなかったら,あのまま一発殴ってるところだった。

とにかく,万が一にも「死にそうになる症状」の初期段階だったりすると,後で残念なことになるので,ここは我慢して,検査データだけとってもらうということで納得しておいた。


旧ウェブ日記2007年1月26日付

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