唐突な通知
講義のために横浜校舎に出校したところ,科学研究費補助金申請のための説明会が今日・明日にわたって開催されるという通知が入っていた。
一週間前に見たときには何の通知も入っていなかったから,おそらく今週に入ってから配布したものであろう。そもそも,科学研究費補助金申請書の事務提出締切についての通知すら,今に至るまで全くなかった。
昨年まではこの様な「説明会」は開催されたことがなかったので,今回どうして開催することになったのか尋ねてみたところ,それが各大学に義務付けられたからだというのである。
普通,公的通知というのは最低でも1週間の余裕をみるものであるが,その様な配慮がなかったということ自体,この「説明会」なるものが如何に「とってつけたもの」であるかを示しているであろう。
これが本学経営者の意識でもあるし,本学教員の意識でもあるわけだ。
研究妨害
当然,今日・明日のことを今日いきなり通知されても身動きがとれない。申請の締切は一週間後だという。そのこと自体,たった今知ったことだ。
とりあえず配布資料だけ自宅に郵送してもらうことにした。しかし,書類を準備することは不可能だろう。申請書類を作成するためにはかなりの労力が必要となる。出張直後にそんな体力が残っているはずはない。本学に就任して以来毎年提出していたが,今回は無理だろう。
知性のかけらもなくそのことを恥ずかしいとも思わない集団に属しているのだから,その流儀に従うのがよいのであろう。
しかし,当補助金の採用は,大学自体の採用率も重要な要素となりうるのであるから,大学がそこに勤務する研究者の研究を妨害していることも明白である。
もうこのことについては重ねて言う必要もないだろう。
旧ウェブ日記2004年10月28日付