細菌性胃腸炎

MGU

終に限界

今月に入って品川への出校が重なっていて,試験期間に入り,やっと体を休めることができると思っていた。

ところが,法事で花巻の本家に行かなければならず,そこで更に無理を重ね,戻った翌日には試験補助監督の仕事。おまけに,先週半ばには勉強部屋のエアコンは故障して動かなくなり,その交換部品が在庫しないため,今週土曜日にならないと修理ができず,40度近くになる室温の中で急に入ってくるメールのやりとりなどの作業をしたりなどしているうちに,ついに身体的限界が訪れてしまった。

異常の始まり

それは試験監督を終えたその翌日(即ち昨日)のことだった。軽い頭痛と腹痛とに見舞われ,下痢が止まらなくなった。以前に入院でお世話になった近くの病院は,生憎,休診日である。かといって,以前に入院したときのような重篤な情状への一歩手前というわけでもなく,緊急治療が必要な症状でもない。

というのは,熱は37~38度の間を上がり下がりしていただけだからである。以前入院したときのように40度以上の高熱であれば抗生物質の点滴が必要だが,おそらく「細菌性胃腸炎」の可能性が高いと思い,その翌日に病院で診てもらうまでの間,正露丸を飲んで様子を見ようと思った。

しかし,熱は徐々に上がる一方で,また下痢や頭痛・腹痛も増してくるだけであった。

そこで今日の朝一で,病院に行った。公園を挟んで丁度反対側にあるので,家内に予約をとってもらい,時間になるとすぐに歩いていった。といっても,起き上がるのがやっとなくらいで,必死に歩いた。困るのは下痢を起こしているということである1

問診を受けると,症状からやはり細菌性胃腸炎であるのではないかということになった。最初は当直医も食あたりを疑っていたらしいが,さまざまな状況から判断して,過度の疲労により免疫力が落ち,それで悪性細菌が胃腸で増殖したと考えるのが妥当だという。

それで,結局,解熱・鎮痛剤及び下痢止めを出してもらうことにした。

しか〜し

あとは,安静にしながらこれらの薬を投与して体の回復をまてばよいだけだ。

その簡単なことが,そうは易々とできないのがこの世の常である。こういうときに限って,緊急を要するメールがあとからあとから入ってくるものである。

しかもエアコンが直るのは土曜日以降なので,起き上がっているのがやっとの状態で,40度近くになる室温の中で,細かい用件について読み書きしなければならない。だが,腹をたてる体力もない。

とにかく頭が働かないので,とんでもない間違いを起こさないように,いつもにも増して注意力を強めようと努力しながら,送るべき内容は送った。

こんなときに限って……

その後はずっと横になっていたが,とにかく痛みよりも下痢のために,ほとんど30分おきぐらいでトイレに駆け込まないといけない。下痢が酷くなると,排尿している感覚がしているにもかかわらず,後ろから液状の排泄物が出る2

とにかく,その通常の食事ができず通常歩行ができない状態から,明日の夕方までに,最低限の歩行と食事ができる状態に回復させねばならない。というのは,明日の夕刻から同期会が開催されることになっているからだ。この同期会というのは,元一般教育部に同期で採用された3人の会食のことなのだが,数年ぶりである。しかも,その数年前の最後の会は,そのときも私の体不調によって,お流れになっている。

つい一昨日最終的な日時の確認を済ませたばかりでもあり,今ここでやめるということには負い目を感じざるをえない。だから何が何でもそれまでには何とかしなければならない。

最悪の場合には,行くだけ行って,1時間ほどお付き合いしてお暇させて頂くということにするしかないだろう。もちろん,その体力があればの話ではあるが。


旧ウェブ日記2008年7月24日付

  1. どうなるかわからないという想像力貧困者は、下剤を限界まで飲んで下痢が止まらなくなってきたら、下すのを我慢しながら外を50メートルほど往復してみればよい。
  2. こんなことをここで公けにするというのは異常に見えるかもしれないが,私は恥をしのんで,親切心でこれを記している。私の場合には,この数年間の間に大腸内視鏡検査を数回受けて,その度に下剤で胃腸の内容物を全て流した経験をしているので,その「感覚」がわかる。これを経験したことがない人は,万一,例えば通学先や仕事先で下痢の酷い症状に見舞われた場合,ほぼ確実に汚物で衣類を汚すことになる。尿意がして,それを我慢していると思っていると,いつの間にか液状の便を漏らすことになるからだ。その漏れた感覚というのは,丁度,ガスが出るのと同じ感覚だ。変な話だが,固形のものならばそれを除けば臭いは殆どなくなるが,液状のものであれば,それが染み込んだものが汚臭の源になる。それが着替えももっていない外出先で,しかも他人と接していなければならない環境であるとしたら,どうなるか想像してみるがよい。一生人前に出れないくらいの恥をかくことになりかねないだろう。下痢の症状が些かでもあるときに「尿意」を少しでも感じたら,絶対に早急に大の方に向かうべきである(もちろんこの区別があるのは男性であるが)。これまで大腸内視鏡検査を受けたことがなく,下剤で腸内を洗浄した経験のない人間は,これを読んでいて笑っているのは自由だが,いつか必ず人生で取り返しのつかない汚点(多義的に)を残すことになるだろう。
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