江ノ島散策

PRIVATÆ

やっと……

8月に入り,やっとゆっくり体調を整えられると思っていたが,病気は全快したものの,体力が元に戻らず,夜眠るための力がないため眠りが浅くなり,疲れが一向にとれないまま一日一日と過ぎ去ってしまった。

9月に入ったのだから,この一ヶ月は大切にしようという思いからか,家内と一緒に江ノ島に行くことにした。とは言っても,江ノ島まではそれ程遠くはなく,自転車ならば20分程で着く場所に住んでいる。散歩するには丁度いい距離であろう。

それでありながら,今までこうして家内と二人でゆっくりと外出するということもなかった。それほどまでに暇と気力がなかったのである。8月にも時間はあったはずであるが,その体力がなかった。

風が強い日であったが,思い立ったときに行かなければ,夏の間遂にいかなかったということになることは目に見えていたので,強行した。

橋 〜 ガーデンパーラー

本鵠沼駅から小田急線に乗り終着の片瀬江ノ島駅で降り,そこから徒歩だ。途中,「江ノ島大橋」を渡るが,その歩行者・自転車専用道路の側を「江ノ島弁天橋」と言うらしい。この橋を渡り終えようとするときに「片瀬東浜海水浴場」の方面を振り向くと,日本離れしたカメラアングルになる。

江ノ島は丁度良い勾配の丘陵になっているので,ここから先は坂道が続く。その両側にはいろいろな店屋が立ち並ぶが,生憎,今日は水曜日で定休日となっている店が多い。

その先には幾つか神社があるが,夏にこの石段を登っていくのはさすがにきつい。「エスカー」という有料の乗り物があるが,今回はそのまま徒歩で登り,「コッキング苑」の近くのガーデンパーラーで一休みした。

岩屋

その後,「岩屋」の方面まで一気に向ったが,この日は風が強く,閉鎖されているとのこと。

しかし,行けるところまで行ってみることにした。この「コッキング苑」より先は下り石段になる。しばらく進み,もうそろそろで「岩屋」のすぐ傍というところで,幸せそうに寝転ぶ猫を発見した。

実は江ノ島は捨て猫が多いことが問題となっていて,それ以上増やさないようにするために避妊手術の費用を募る「猫募金」なるものをやっている。この猫もその捨て猫が飼い猫になったものであろうか。

ここからちょっと先まで下っていくと「岩屋」へと続く石橋に到着するが,矢張り,ここにロープが張られ通行禁止になっていた。ここまで来ると岩場が見える。さすがに今日は波が荒い。

コッキング苑 〜 サンセット

そのまま引き返して,「コッキング苑」の傍を通ったとき,そこに入ろうかどうかと家内に聞いたところ,余り関心がないようで,どっちでもいいという返事だった。

が,折角来たんだからついでに入ろうということで,入ることにした。ここの温室跡も資料としては興味深いものであろう。

家内はコーヒーが飲みたいというので,そこに隣接する “LON CAFE” というカフェに入った。実は,ここは片瀬東浜海水浴場を一望することのできるホットスポットなのだ。

その後,この「コッキング苑」内に聳え立つ展望台の頂上まで登り,360度の風景を楽しんだ。この2階に位置する「サンセットテラス」に降りてきた頃,まさに夕焼け空サンセットとなった。私がしばしば思い描くことのある美しい情景であった。

最初は体力的に無理かとも思っていたが,本当に来てよかった,と思った。


旧ウェブ日記2004年9月1日付

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