閏6月NEW!

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陰暦(旧暦)は時々13ヶ月になる年があり,今年もそれにあたる。13ヶ月のうち一つの月は「閏月うるうづき」になるのだが,今年7月25日〜8月22日が「うるう6月」だった。つまり,今日8月22日は「晦日みそか」である。

陰暦の計算は複雑になるのではあるが,暦としてのみ捉える場合には至極単純で,「新月」の日が「朔日ついたち」になる。月の満ち欠けという自然現象によって定められているからだ。

この観点からすると,陽暦(新暦)は数値の上で観念的に割り振られただけであり,地球の回転(自転・公転)という物理現象以外の如何なる自然現象とも対応関係をもたない1

たしかに科学技術が中心となった我々の生活にとって,陽暦のほうが精確であり実用的ではあるのだろうが,我々の精神文化にとっては,月の満ち欠けと共にある陰暦のほうが自然であるように思えてならない。

  1. 例えば「秒」という時間の単位は,現在ではこの「天文時」から更に切り離された抽象的な定義がなされ,国際単位系 SI では「セシウム133原子の基底状態の二つの超微細構造準位の遷移に対応する放射の周期の91億9263万1770倍の継続時間」と規定されている。

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