今は様々な研究者らが,教育上のツールとしてAIをどのように用いるのかを模索しているが,少しずつ実用的なツールも出てきてはいる。しかし,自分が実際に授業で使用するとなると,異なった条件が必要になってきて上手く合わない。
こうしたこともAIに投げて代案を組み立ててもらうのだが,今日わかったことは,やはりmanabaのシステムの杜撰さについてだった。これまで授業で使ってきて不満だったことを,技術的に整理して批判してくれる。
その改善案を検討してみたところ,HTMLファイルを作り,その上で授業課題を作成するときの禁則などをチェックした上で,それをmanabaにコピーするという作業を学生側に行わせるというものだった。これが上手くいけば,これまで添削時に頭を悩ませてきた非常に低レベルの問題に対し時間を浪費することがなくなるだろう。
それで,添削時に指示している条項をAIに伝えた上で,それを箇条書きで整理させて確認し,それらの禁則から外れた場合に警告が出るようにという枠組みを定め,あとはそれを簡単なJavaScriptを用いたHTMLフォームにするよう命令し,ソースを書いてもらった。それをテキストエディタでファイルに貼り付けてHTMLファイルを作成し,ブラウザで開けばいいだけだ。
そうすると,かなり良質のチェッカーが出来上がった。勿論,その後,幾つかの条件を付加したり,動作を変えたりという微調整は行ったものの,自分が要求しているレベル以上のものになり大いに満足した。
これまでは単純なHTMLに関しては全て手打ちで行ってきたが,このWordPressを利用するようになって,それも半自動化した。
だが,JavaScriptを組み込んで一から手打ちでということになると,検証作業だけで膨大な時間が溶けることにもなりかねなかったので断念していたのだが,Gemini のお陰で,明確なコンセプトさえもっていれば,簡単にそのソースを作ってくれるので,衝撃的だった。
今までは教育現場でAIなど何に使うのかと思っていたのだが,必要な箇所というのがあって,これまで不自由であったことが案外あっさり解決してしまうものなのだと実感した次第。
ちなみに,今日の成果はこんな感じだ。
要約執筆補助エディター
1. 段落構成: 3〜4段落にまとめ、論理を構造化すること。
2. 字下げ: 各段落の冒頭は全角一文字分空けること。
3. インデント形式: 段落間に空行を入れずに一字下げのみで段落を区切ること。
4. 改行規定: 文の途中で改行はしないようにすること。
5. 句読点: 句読点は全角の「、」「。」のみを使うこと。
6. 禁忌事項: 段落冒頭では「そして」を使わないようにすること。
7. 字数制限: なるべく指定字数の±20文字内に収まるようにすること。
勿論,実際の課題作成に不都合が出ないように,来年度に向けて,更に検証していく必要はあるだろうが。
コメント