HARMONIA

SCIENTIA

教父研究会

古典古代教父研究会に参加した。私は正会員ではないのだが,10月の研究会でメルセンヌについて発表させて頂くことになったので,その事前の打ち合わせも兼ねて,様子を伺いにいったわけだ。しかし,打ち上げの喫茶での歓談でも思うのだが,同じ近代思想研究の人間に話すよりも,遥はるかに話が通じる
MUSICA

オルフェウス

ルーリーちょっとしたことが理由で,以前に購入したアントニー・ルーリー著/有村祐輔訳『内なるオルフェウスの歌』(音楽之友社,1995年)を読み返している。このルーリーというのは,古楽におけるレオンハルトやブリュッヘンの次世代と言ってもいいと思うが,エマ・カークビーらと共に,リュート
MUSICA

ギリシアのハルモニア論

音階論(ハルモニカ)今日は一つだけいいことがあった。それは アリストクセノスとプトレマイオスの「ハルモニア論」の訳本が届いていたこと。山本建郎氏の訳だ。古代ギリシア音楽論について語ろうとすれば,この2つの「音階論ハルモニカ」に言及せざるをえなくなる。しかし,これまでこれら2冊の完
SCIENTIA

153

魚『ヨハネ福音書』第21章第11節に,復活したイエスがペテロに「船の右側に網を打てば魚がとれる」と言い,その通りにしたところ153匹の魚がとれたことが記されている。妙に中途半端でありながら詳しく記されたこの「153」という数字に深い意味を見出そうとする人たちは大昔からあった。「1
SCIENTIA

Marinus Mersennus

出版予定弁当を食べているとYO先生が来られ,ちょっと話をした。先日出版社の方と会った際に,例の数理思想の著書についての話題が出たらしい。しかし,本当に私が著書なんか出していいんだろうか。それに,ある程度一般向けで通史的なものともなると,いい加減なところが出てきてしまう。よほど上手