ICカード

MACHINA

ネットバンク

IC カードに交換するための手続きをするためにUFJ銀行の支店に赴いた。

といっても,実は,既に先週の金曜日にここに来たのであるが,3時過ぎに来たために手続ができず,そこにいた警備員に不満をもらした。

すると逆に威圧的な態度で訊問するので,それを不愉快に思い,散々口論した揚句,こちらの言分が理路整然としていたために,最期はその警備員も顔を青褪めながら冷や汗をかいていた。

そもそもいきさつは次の通りである。

先ず,私が今回のICカードへの手続を申し込んだのは,自らの口座に関して登録してあるネットバンキング上でその広報を見て,その個人のログインスペースにあるフォーム(書式)からであった。

私もこうした金融機関とは,これまでも散々に喧嘩をしてきたが,特にUFJ は,顧客への説明責任を充分には果していない。改善要求は,機会ある度に電話口でやってきたし,文書を提出したこともある。今回もその例にもれず,その WEB 上の情報が余りにも曖昧であったから,とにかく申し込んでから文句を言おうと思っていたら,案の定,予測通りの展開である。

数日後に書類が届いたが,添付された案内書をみると何を言いたいのかわからない。10度ほど読み返してみて,ようやく事態がのめた。キャッシュとクレジットとを分離する手続きをしなければIC カードを発行できないということなのだ。

そんなことは当たり前のことではないのか。

しかし,それではどうして,セキュリティーがかかっている個人のログインページからわざわざ申し込み用紙を申請するような手続きになっているのだろうか。まともな知性をもっている人間がつくったならば,そのログインページで発行の申し込み自体ができるようにするはずである。

用紙が送られてくるのを待つ時間があったら,そのまま窓口にいって申し込めばよいことなのではないだろうか。

コールセンター

それで一度,金曜日にコールセンターに電話をかけ,届いた文書が人知不可解であること,そして,セキュリティーがかかっている個人のログインページで,この様な申し込み用紙を申請する手続きが存在すること自体が気が触れていることを滔々と捲し立てた揚句,「私が何をすべきなのか」をよくよく聞いた。

とにかくその場では「上の人間によ~くお伝え下さい」と言って切ったが,「最寄りの支店でも手続きができます」とのことだったので,その「最寄りの支店」にその場で向かったところ,既に「業務終了」となっていたというわけである。

金曜日である。週を跨ぐことになる。

何度もくり返すが,セキュリティーがかかっている個人のログインページで申請用紙自体を申し込むなどという馬鹿げた手続きに惑わされさえしなければ,再発行手続きなどというこの一事にこれだけ時間と費用をかける必要はなかったわけである。

そこへきて,たかが警備員如きが「窓口は終ったから来週ね」と嘲け笑うのであるから,激昂したわけである。そこで何かのサービス案内をしていた店員に,先程電話口で滔々と聞かせた説教を,その場でくり返した。

その警備員が傍にきて,「もうやめろ」と言っていたが,今回の手続きに関して,貴行側が説明責任をまともに果たさず,そのために時間的・金銭的に負担を強いられ,また,精神的にも損害を受けており,現に,こうして仕事(研究職といういわば24時間勤務が強いられた者)に対する損害が発生している以上,そちらの分が悪いということはおわかりですね,と念を押したところ,その後は無言で肯いていた。

当たり前の話だ。こちらには全く非はない。

改めて支店へ

そこで今日は,その余韻もまだ冷めやらぬままに支店へ赴いたが,私の前が2人しかいなかったにも拘らず,30分ほど待たされた。

どうも窓口の行員も今回の手続きについては初めてであったらしく,何度も本社宛てに電話で確認をとるという始末であった。しかも,送られてきた文書を見せたところ,その行員も最初は何のことかわからず首を傾げていた上,同封された書類の他に更に別の書類を書かされた。

ただ,その行員が非常に丁寧で,「私も初めてのことで申し訳ありません」と正直に言ってくれたので,むしろ同情せざるをえなかった。

兎に角手続きを終えた。あとは当該ICカードが発行され送付されるのを待つだけである。

とはいえ言うべきことは言わねばならない。「今回のことで銀行側に言いたいことがあるが,どこ宛てに文書を送ったらよいか」という質問に対しても,葉書を渡してくれた。きっと一介の行員から意見を上げるにも限度があるだろうと思い,「直接,文書を送付したいから」というと,とても喜び,「是非,お願いします」と言っていた。

それはそうであろう。私は今回のこの1回の迷惑でいいのであるが,この行員は,今後もこの面倒な手続きを繰り返すことになる。

先ず言ってやりたいのは,IT 技術というのは手続きの簡素化にとって必要なのであって,勿体をつけるためにあるのではないということである。


旧ウェブ日記2005年3月14日付

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