湯治

PRIVATÆ

久しぶりに

このところの体調不良に加え関節の痛みも出てきたので,温泉療養に出掛けることにした。過去の予定を確認してみると,昨年の11月ぶりだった。

この日もかなり暑かったのだが,移動の時間帯を夕方にずらしたので気温は少し下がってきていて,最寄り駅に着いたときには丁度よいぐらいだった。それに,山の中にあるので平地よりも若干涼しい。

駅には,前回と同じ絵が飾られていた。

ただ,異なるのは,コンセプトがわからない展示をしていたことだった。そこに書かれている説明を読んでもよくわからない。

景色

ラウンジの窓から見えるいつもの景色。

ただ,これまでここに来るときには,極力猛暑の時期は避け,秋から春にかけてということが多かった。だから,この時間帯でこんなに明るい景色を眺めることができたのは初めてかも知れない。

結構混んでいたらしく,満室予約状態だった。通された部屋は落ち着いていて,何やらわからん額が飾られていた。

夕食

夕食はいつも通り和食のコース。

実は,おしながきにはなかったのだが,1日限定10食の冷製白桃スープも頼んでみた。

本当に白桃の味がするのだが,同時に,スープの味もする。不思議なバランスの中で上手く溶け合っていた。どんなものかと半信半疑だったのだが,驚くほど美味しかった。

朝食

やはり朝食も品数が多い。

温泉

お湯の状態はいつもと変わりなく,到着して一回,食後に少し横になって一回,翌朝の食事前に一回入ることができた。それだけでもかなり全身の筋肉の硬さがとれ,関節の動きもよくなった。

温泉そのものは非常によいのだが,世の常として,客が多くなってくると当然マナーの悪い人たち1が混ざってくる。自分らで使った腰掛けや洗面器を洗って所定の位置に戻しておくという常識がないようだ。

日本の温泉は,極力湯を汚さないようにするためにも,入浴前に軽く身体を流しておくものなのだが,こういうマナーの悪い人たちは,そういう常識ももっていないかもしれない。日本では公共浴場が一般的であったにも拘らず,長い間公衆衛生が保たれていたのは,そうしたちょっとした心遣いによるものであったのだが。

今は経営が上手くいかないところも出てきて撤退してしまっている温泉宿もあるぐらいだから,常識をわきまえない人たちのせいで,ますます温泉文化が消失していくことになるかもしれない。

  1. このような指摘をすると,「だから外国人たちは……」というような排外主義的な物言いをする人たちがいるのだが,少なくともこの入浴施設の利用者は私学共済加入者およびその家族が殆どで,当日の宿泊客も私が見た限りでは全て日本人である。その日本人自体の入浴マナーが酷くなってきているわけだ。

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