LVDVS SALVS

PRIVATÆ

戸塚祭

卓球大会があったので,昼頃から家を出た。昨日から急に天候が崩れ,雨になった。気温も下がっていたので,体調が不安だったが,昨日は殆ど一日寝ていたこともあり,少しは楽になった。

卓球部の顧問をやっているのだから,顔を出さないわけにもいかないので,行くことにした。同大会に顔を出すのは3年ぶりかもしれない。日頃は卓球部員と接触することもないから,こういう機会というのは貴重だ。

前顧問のNH先生が主催しておられる大会であるが,私が会場に入ると,丁度,対戦組み合わせについてNH先生が説明しておられた。それが終わって試合が始まると,先生は部員らに私を紹介してくださった。

顧問である私が部員と初対面で,前顧問が紹介するというのも変なのだが,学生団体における顧問というのは殆ど事務的な役割であるケースが多いので,仕方ないといえば仕方がない。

元々,学生部から顧問に関するアンケートがきたとき,他の3つの候補を出したのであるが,NH先生の希望もあって頼まれたために引き受けることになったという経緯があるから,私としては不承不承というところもあった。

しかし,身体さえ動くならば,もう少し学生との接触を積極的にもちたいとも思っていたので,引き受けたからといって不満というわけでもない。

遊ぶ

そういえば戸塚祭の本体のほうは,雨天のために中止になっていた。

それでありながら,卓球大会のほうはおかまいなしに決行されている。室内技であるから天候に左右されないと言われればそれまでだが,それにしても,よくこんなときにしっかりと集まるもんだと思わされる。

いや,それだけ好きなのだろう。熱中できるものがあるというのはいいことだと思う。決して不健康な趣味ではないのだし。

NH先生は相変わらずだった。何が相変わらずなのかというと,「遊ぶ」ということの哲学をもっているからだ。来てもらう限りには楽しんでもらわなければならない。そのために,全ての対戦者のレベルをみきわめて対戦表を作っておく。それで極端に強弱の差が出ないような組み合わせになる。

その上,ご自身も参加なさるのだが,その場合でも,対戦相手はお客さんだから,上手に勝つ。相手に勝たせながら,しかも手を抜いたと思わせることなく上手に負けつつ,最終的には勝つ。その匙加減は見事だ。

私としてはこういうところを部員に学んでほしいのであるが,青春の真っ盛りにあって,スポーツというのはスピードとパワーだとしか思っていないであろう彼らには難しいだろう。

LVDVS SALVS NOBIS QVAE CARITATE CONIVNCTISSIMA

旧ウェブ日記2008年5月31日付

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